さんざん悩んで登ることにした権太倉山
10時20分頃にビジターセンターを出たんだけど…。

初っぱな間違えた。
ビジターセンターのすぐ向かいの細い道を登ってしまったんだけど、踏み跡も不確かで、登山道にあるはずの目印のテープも全くない。
道は、聖ヶ岩に沿って真っ直ぐ上に向かう急登。
ビジターセンターでもらった地図では、はじめは道に沿って東に向かうゆるやかな上りのはず。

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ぐるっと、大日ヶ岩も捲いたあたりから北に行くはずが、今の道は東に向かわずに、真っ直ぐ北になってる。
この道、あまりにもわかりにくい。
ビジターセンターまである、メジャーな場所なのにこんなにわかりにくくて、目印も無い道のはずがないということに気が付いて、聖ヶ岩の真ん中まで登ったところで、引き返す。

入り口に戻ったら…。
風穴登山口→50m
の表示。
登っていたのはロッククライミングの時に聖ヶ岩の周りを上り下りするための道だった。

気を取り直して、ここが正しい登山口です。

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わかりやすいね。
こっちの道は踏み跡もしっかりあって、目印のテープが要所要所にあった。
そして、なにより、地図通りに道路に沿って東に向かってる。

道は林の中のゆるやかな登り。

閲覧注意のこんなおどろおどろしいカエルが!!

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種類は解らなかった。15分くらいで炭焼き小屋の跡
ここは、落石や浸水の恐れのなさそうな広い平らな場所。
昭和35年までは小屋があって使われていたようだ。

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キノコかな?

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10時48分大間ヶ嶽の風穴に到着。
炭焼き小屋跡からは近い。

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この岩の隙間から冷たい風が吹いてくる。

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その先の少し広くなった場所に熊よけの棒状の鐘があったから、とりあえず鳴らしておく。

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このあたりが地図で鞍部となっているところ、登り坂が終わって、ほぼ水平移動になる。

連日の雨でホウキ茸みたいなキノコも生えてた。

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おなじみのギンリョウソウ。

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地図でガレ場注意となっていた場所。
開けた場所に岩がゴロゴロしてるのかと思ったら、こんな林の中で、ほかのガレ場とは違って、岩が苔むしていて、最近転がった形跡は無いし、浮き石のようなのも無かった。

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ここから先は、地図上ではほぼ水平移動なんだけど、岩や木の根を乗り越えながらの微妙なアップダウンと崩れそうな細い道が続いて、神経を使った。

11時20分、馬の背分岐到着。

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ここまで来ればあと一息。

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分岐は案内板もしっかりあって、広い鞍部になってる。

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しばらくは平坦な林間の道。

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針葉樹林だけど、下草はクマザサで思いのほか明るい。

絵に描いたような赤いキノコ発見!

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平坦な場所が終わって道は登り坂に。
地図では急登となっていたけど、二岐山を登った後なので、傾斜はさほど気にならない。
(汗だくで、息は切れ切れだけどね)

ただ、山頂が全く見えないので、どこまで登れば良いのかわからないのが疲れる。
山頂の前に、三つくらい小さいピークがあって、登り切ると先があってガックリという感じ。

でも、終わらない坂は無いんですよ。
とうとう山頂が見えた!!

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12時ちょうどに到着。
2時間位掛かると言われたけど、今日は調子良く登れた。

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権太倉山の言われを書いた看板。

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昔この山に住んでた馬を権太黒と名付けた、その後源義家が東夷討伐でこの山上で休憩したときに鞍を置き忘れてしまったのが石になった。
その後源義経が奥州へ向かう途中、立ち寄り、伝説に習って愛馬を太夫黒と名付け、伝説の鞍の化石を探したけど、見つからなかったので、次のような歌を詠んだ。

言の葉の 語り伝えし石も無く 名のみなりけり 権太倉山

よく言い伝えたと思うほど、酷い歌いっぷり。
要は、「話だけで権太倉山なんて何にも無いよ」って歌だよ。

それと、山を越えるのに、わざわざ山頂を通るかな?
う~ん。

こんな石も置いてあったけど、これは平成に新しく作っておかれたもの。

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甲子、南会津、西会津方面の眺望は素晴らしい。
この前登った、二岐山。

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布引高原の風車群も見える。

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青いのは羽鳥湖。

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南会津に行きたかったけど、そっち方面は雲が出てるね。

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このあたりも、楓の木陰が爽やか。

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雨で、登山道は滑りやすい場所がそこここにあって、下山は神経を使った。

ドキドキしながら登ったけど、熊にも、人にも会わなかった。
下りは涼しい風穴の前でしばらく休憩。

13時15分ビジターセンターに到着。

ランチタイム終わっちゃいそうなので、飛ばして大信の増見まで戻る。
13時30分オーダーストップだったら間に合わない。